医療報酬ファクタリングの需要
目次
医療・介護の需要
少子高齢化社会である日本において「医療」「介護」は人々の生活にとって欠かせないものとなっています。
“かかりつけの病院を持つこと”は現代において当たり前となり、出張診断・定期診断を受けているという方も多いのではないでしょうか。
当ページでは、病院やクリニック等の所謂「医療業」、デイサービスや老人ホーム等の「介護業」といった事業の運営方法・動向をはじめ、同業種におすすめの資金調達について解説します。
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医療費は年々増加傾向にあります。
令和元年9月26日に厚生労働省より発表されたデータによると、平成30年度の医療費は前年比0.8%増の42.6兆円となりました。
年度 | 医療費 |
平成13年度 | 30.4兆円 |
平成26年度 | 40.0兆円 |
平成30年度 | 42.6兆円 |
「0.8%」と聞くと、それほど増えていないように感じますが、平成26年度は約40兆円だったので、僅か5年で5%以上も医療費が増加したことが分かります。
(平成13年度は30.4兆円でしたので、この17年間で40%以上の増加したことになります。)
少子高齢化が進む現代において、医療の増加は避けられない一方で、事業としては今後ますます需要が増加する分野であると言えます。
医療費が膨らむということは、医療施設もさらに増えていると、思いきや医療施設の数自体は増えていますが病床数は減少傾向となっています。
年月 | 施設総数 | 病床数 |
平成13年9月 | 167,555 | 1,855,912 |
平成26年9月 | 178,225 | 1,685,216 |
平成30年9月 | 179,091 | 1,641,468 |
上記は平成13年・平成26年・平成30年(全て9月末時点)での病院・一般診療所・歯科診療所の総数及び病床数をまとめたものです。
施設総数は年を追うごとに増えているものの、病床数は年々減り続けていることが分かります。
理由はいくつか考えられますが“老人ホーム・デイサービス・デイケア・訪問診療などの需要が高まったこと”が大きな要因であるとおもわれます。
「病院への入院」は、介護の一つとして認知されておりますが、入院よりも老人ホームへの入居やデイサービスやデイケア等の利用の方が費用を安く抑えることができて、同世代間のコミュニティ形成にも役立ちます。
さらに、入院ですとどうしても「寝たきり」になってしまいがちですが、同施設・サービスであれば、運動不足の解消や老化防止(頭を日常的に使うようになるため)にも繋がります。
クリニックの経営は難しいのでしょうか?
“開業医など倒産するはずがない”と思う方も多いかもしれません。
医療施設動向調査を月毎に確認していきますと一般診療所(所謂「クリニック」)は毎月30~50ほどの増減が見られます。
いざというときのためにも、クリニック・歯科診療所を運営する上で「診療報酬支払の仕組み」と「資金調達方法」は最低限抑えておきましょう。
診療報酬とは、患者の自己負担分と保険負担分の2つに分かれています。
患者の自己負担分は診療時に徴収(保険の区分や受けた治療によって1~10割を負担)し、残った保険負担分を「保険者」に請求をするという形です。
保険者は、市区町村(東京23区含む)・組合(協会けんぽ等)のことを指します。
厳密にいうと保険者ではなく「審査代行機関」に診療報酬を請求し、請求内容をチェックし適切だと判断されれば、保険負担分の診療報酬が支払われるという仕組みです。
医療報酬ファクタリングの活用
診療報酬ファクタリングとは、「診療報酬」をファクタリング会社に売却する資金調達方法のことを言います。
医療機関は審査代行機関に対して診療報酬という“債権”を有しているわけですから、ファクタリングの対象となります。
なお、診療報酬は公共機関に対する債権ですので債務不履行・履行不能といったリスクがまずありません。
そのため、診療報酬(医療)ファクタリングでは手数料が1~5%と非常に低く、中には債権価額に対して99%を超える金額で取引されている例もあります。
さらに、診療報酬と同様に「介護報酬」もほぼ同様のスキームで請求しますので、こちらもかなり安い手数料でやり取りされています。
医療機器の入れ替えや運転資金の確保などを検討している際には、診療報酬ファクタリング・介護報酬ファクタリングを視野にいれるのもいいとおもいます。
投稿者プロフィール
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ファクタリングライター歴7年。
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