ファクタリングの手数料

ファクタリングの手数料

 

融資や借入に比べて、ファクタリングは売掛債権を買い取ってもらうという仕組みのため手数料が高い傾向にあります。

銀行融資の場合は低くて1%程度、高くても10数%で融資を受けることができます。

2社間ファクタリングの場合は15~30%もの手数料が発生し、融資と比べると高い料率となります。

無計画な利用はキャッシュフローの悪化を招く恐れがあるため注意しましょう。

3社・2社で手数料は違う

ファクタリングには3社間と2社間の取引形態があります。

両者は手数料も大きく異なってきます。

3社間ファクタリングの手数料

→買取売掛金額に対して1%〜5%

2社間ファクタリングの手数料

→買取売掛金額に対して10%〜30%

手数料だけを見ると3社間がお得ですが、

3社間ファクタリングのデメリットは、売掛先に通知し、承諾を得たうえでファクタリング契約をしなければなりません。

 

「資金繰りが厳しいから売掛金を早期化したい」と持ちだしたら多くの企業が「倒産寸前なのか?」「これ以上の取引は辞めておこうか」と否定的な印象を受けてしまいます。

結果的に過半数の会社が高い手数料を支払っても2社間ファクタリングを選択します。

 

医療報酬ファクタリングでは社保や国保に債権譲渡通知を行う3社間契約のみとなりますが、

一般業種のように信頼度が落ちたからと言って以後の取引を打ち切られるような心配はありません。

また回収リスクも低いので手数料は3%以下であることが殆どです。

手数料の決定基準

2社間の高い手数料には3つの理由があります。

  • リスクの値段

2社間ファクタリングでは、売掛先会社に対して債権譲渡を通知しません。
先方に知られず進めるためには債権譲渡後、予定どおり口座に振り込ませた後、

利用会社がファクタリング会社へ送金する必要があります。

ここに決定的なリスクが生じます。
一旦顧客側口座に振り込まれるということは他の用途に転用されてしまったり、

最悪の場合ファクタリング会社へ返済せずに持ち逃げする可能性だってあるのです。

利用会社に悪意が無くとも支払い前に倒産したり入金された瞬間他から財産差し押さえに合うことも念頭に入れなければならないのです。

担保や保証人を伴わないファクタリングはいわば信用貸しであり、この大きなリスクが最大30%の手数料となります。

手数料に含まれる諸費用

手数料にはファクタリング会社の利益だけでなく、諸費用も含まれます。

諸費用だけで10万円〜15万円が発生しています。

債権譲渡登記に必要な司法書士手数料:8万円〜10万円

登記に関わる印紙代:2万円前後

その他交通費や紹介料:3万円前後

中には、登記通知留保として未登記のままファクタリングを実施してくれる柔軟な会社も存在します。

また、ファクタリング手数料は消費税不要ですので、
もし消費税を上乗せしてくる会社があれば、厳しく問いただした方がよいでしょう。

利用額

10%〜30%と幅が広いのは利用金額による部分があります。

100万円を買い取ってもらった場合、30%の手数料を貰ったとしても報酬は30万円。
さらに②で説明した登記費用等を差し引いたらファクタリング会社の利益は10万円程度しか残りません。

しかし、1,000万円の売掛債権なら手数料10%で引き受けても100万円の報酬となり、
諸費用を加味しても80万円以上の利益を上げることができます。

簡単に言えば、ファクタリング会社にとって大きな案件のほうが効率的に稼げるメリットがあるということです。

ファクタリングの手数料はこの3点を総合的に判断して決定されています。

2社間の10%を超える手数料が必ずしも法外では無いのはこのためです。

「人柄・信用度」も影響

ファクタリングは信用貸しです。

最後は顧客本人を信頼できるかどうか。がポイントになりますので、
殆どのファクタリング会社が買取実施前に面談を設けています。

顧客の人柄を重視する審査

手数料も幅が広すぎて正直相場値が無いとも言え、担当者の裁量によって変動幅が大きいのも事実です。
経営に対する真剣な姿勢や借りたものは必ず返すという強い意志を伝えることで
最終的に提示される手数料額に影響してくることもあります。

また、融資と同じように利用回数によって交渉が可能な場合もあります。
当然初回利用よりも2回・3回と実績があり、
スムーズに取引できていれば手数料をディスカウントできる可能性が高まります。

そして、ファクタリングの審査では、
売掛先の信用状況が最も重視されるといっても過言ではありません。

売掛先からきちんと売掛金が回収できなければ、
売掛債権を買い取ったファクタリング業者が直接損失を被ってしまうからです。

売掛先が超優良企業の場合には未回収のリスクは限りなく低いため、
信用が高い先であるほど、ファクタリング手数料が低めに設定される傾向にあります。

利息にすると年利120相当!

仮に掛け目10%のファクタリングで1ヶ月入金を早期化したとしましょう。
債権譲渡になるので借り入れとは性質が異なりますが、
これを10%/月の金利とすると単純計算で年利120%…

ファクタリングはあくまで一時的な資金ショートを補填する使い方で、
繰り返し利用していては直ぐに首が回らなくなってしまいます。

多くとも3回程度の利用でキャッシュ・フローの健全化が見込めるのかどうかを判断してから利用しましょう。

投稿者プロフィール

sakai
sakaiライター
ファクタリングライター歴7年。
Webマーケティングの成果改善の役に立つさまざまなノウハウを発信中。
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