審査NG理由は主に2つ

銀行融資と比べると圧倒的に柔軟なファクタリング審査ですが、
債権買取審査があります。
ファクタリング会社側も銀行融資やビジネスローンが利用できるなら、
わざわざ調達コストの高いファクタリングなど選ばない。

という顧客状況は分かっているため、可能な限り買取を実行しようします。

ですが書類が不十分であったり、不誠実な対応をする顧客の場合、回収リスクが高まることから買取を断念することもあります。
ではファクタリング会社は具体的にどこを見て”審査不可“と決めるのでしょうか?

 

①エビデンスが不十分

最も多い例は証拠書類(エビデンス)の欠損です。
エビデンスとは売買する”売掛債権を証明するための資料“で、
「請求書」「契約書」「過去の入金履歴(通帳等)」などです。
「これがあればOK!」といった明確な基準はありませんが、
ファクタリング審査における書類提出の良い例・不十分な例をあげて解説します。

エビデンスが十分な例

A社は請け負っていた工事の竣工が遅れたことで工事代金入金がズレ込み、資金繰りが悪化。
そこで、元請けと交わした工事契約書(工事代金について明記あり)と
工事実態を裏付ける計画書・現場写真を提出し、ファクタリング審査を行った。
この取引先との契約は今回が初めてであったため、
過去の入金履歴はありませんが過去数年に渡る入出金履歴を提示し会社として実績があることをアピール。

このケースでは「請求書」「取引先からの入金」に関する書類がないが、
工事に関する具体的な書類は信憑性が高く、
これまでの入出金履歴から堅実な経営を確認できたため、数時間の審査でGOを出すことができた。

 

エビデンスが不十分な例

B社は売掛金の根拠として請求書を提出したが、
裏付けとして過去の取引(入金)履歴の提示を求められた。
この会社は過去の通帳を紛失してしまったという理由で、開示を拒んだため審査NGとなった。

請求書は重要なエビデンスであるものの、架空の書類を作ることもできるため何らかの裏付けを行う必要がある。
過去の入金履歴や両社押印済の契約書等があれば問題ないが、
それらの提出を拒まれると断らざるを得ないのがファクタリング審査の実情です。

偽装工作する顧客も

基本的には顧客の提出した書類や言い分を信用して買取を行いますが、
一部で書類偽装を行う場合があり審査は慎重を期しています。

中でも”架空の請求書”提示は1番多い例で、
契約書が無いなど実態を証明できないことから審査NGとせざるを得ないのです。
もちろん本当に受注している場合もあるとは思いますが、
取引先への事実確認も拒まれると為す術がありません…

さらに悪質な例では、入金履歴を偽装する場合もあります。
通帳の写しを画像加工し、あたかも過去に取引が行われたかのように見せる手口です。
資金繰りの厳しさから「ついやってしまった…」という気持ちはわからなくないですが、
この域にまで達すると十分詐欺罪が適応されるため偽装は絶対に行ってはなりません。

②個人相手の債権

個人相手の売掛金も審査NGです。

具体的には

  • アパート経営等の家賃収入
  • 個人相手の不動産売買(土地売買・建物売買など)
  • 個人相手の商品販売(通販・中古車・貴金属など)

個人相手の売掛債権は信頼性判断をし難いことと、
焦げ付きの際に深追いできないことがNGの理由です。

また、ファクタリング会社によっては
個人事業主相手の債権についても買取を拒否していることもあるので、
申込時に確認しておきましょう。

投稿者プロフィール

sakai
sakaiライター
ファクタリングライター歴7年。
Webマーケティングの成果改善の役に立つさまざまなノウハウを発信中。
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